プラセンタ治療に関するQ&A - 一般財団法人 日本プラセンタ医学会

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プラセンタ治療に関するQ&A

ここでは、プラセンタ治療に関してよくあるご質問を掲載しています

プラセンタ注射はなぜ色々な効果があるのですか?

プラセンタ注射には、アミノ酸、核酸、塩基、ミネラルなどが、含まれていることは分かっていますが、現時点では有効成分としての特定の物質は同定されていません。今の所、分かっている成分と未知の成分が複合的に作用して色々な効果があるのではないか?と考えられています。

プラセンタ注射の適量と回数を教えてください。

疾患によって異なりますが、一回の注射に用いる注射剤の量は1~10A(アンプル、1Aは2ml)であり、平均的な量は一回2~5Aといったところです。ちなみに、プラセンタ注射の保険適用がある疾患、更年期障害、乳汁分泌不全、肝機能障害は、1回1Aまでと決められています。(ただし肝機能障害には2Aまで可能な地域もある)回数は週1回~2週間に一回が平均的な回数です。患者さんによっては、月1回でよい場合もあります。これも疾患や症状の重症度によって異なります。

プラセンタ注射を始めましたが、効果がありません。

効果を感じられない場合は、量や回数を調節することによって、効果が現れる場合がありますので、担当医にご相談下さい。しかしながら、あらゆる治療はそうですが、全ての人に効果があるわけではありません。よって、これも疾患によって異なりますが、6ヶ月から1年続けても全く効果が感じられない場合は、治療を中止して下さい。

プラセンタ注射は感染症の恐れはないのですか?

プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から抽出したエキスを原料とする生物製剤です。そのため、感染症を懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、B型肝炎、C型肝炎やエイズなどのウイルス感染のないことが証明されている、国内の満期正常分娩した女性から提供される胎盤を使用しているため、そうした心配はありません。また、製造過程においてプラセンタ中の血液はすべて除去されるので当然、注射剤には血液は含まれていません。しかしながら、今後同定される可能性がある未知のウイルスに感染する危険性は、現時点では0%とは言えません。

プラセンタ注射を打つとなぜ献血ができないのですか?

上の質問に関連しますが、現時点では、プラセンタ注射によって、変異型クロイツフェルトヤコブ病(ヒト型の狂牛病)に感染するリスクが0%とは言えないからです。献血ができないのは、もし感染した方が献血すると、その血液によって輸血を受ける多くの方へ感染を広める危険性があるとの日本赤十字社による配慮からです。しかし一方で、変異型クロイツフェルトヤコブ病(ヒト型の狂牛病)は、プリオンという特殊なタンパク質によって起こるとされるため、酸による加水分解でプラセンタ中のタンパク質をアミノ酸に分解し、そして最終滅菌(121℃ 30分間)するなど、感染に対する万全な安全対策が講じられています。また、変異型クロイツフェルトヤコブ病(ヒト型の狂牛病)にかかる危険性は、日本で普通に生活していれば1億人に0.1〜0.9人であり、このことと、狂牛病が流行った時期に流行った地域への海外渡航歴がないことを確認し、肝炎やエイズなどのウイルス感染のないことが証明されている、国内の満期正常分娩した女性の胎盤を使用していることを踏まえると、まずほとんど0%に近いとは言えると考えられています。

プラセン タ注射と一緒に服用してはいけない薬や、併用して行ってはいけない治療はありますか?

特にありません。ただし、ホルモン感受性の癌の治療を受けられている方は、プラセンタ注射を行うかどうかに関して主治医とご相談下さい。 

皮下注射と筋肉注射の違いは何ですか?

一般に、皮下注射はpHや浸透圧が細胞液と同一で安全性の高い薬剤を投与する方法です。効果の発現は筋肉注射に比べゆっくりです。また皮下組織は軟らかいので、痛みが少ないのも特徴です。
筋肉注射は、皮下注射の約2倍の速度で吸収されるので、効果が現れるのが速いという特徴があります。また油性や混濁性の輸液も投与することができ、量についても、皮下注射より多く液を投与することができます。痛みは、筋肉注射は筋組織に届くよう深めに刺入するので、皮下注射に比べると強くなります。
メルスモンは皮下注射、ラエンネックは皮下注射・筋肉注射と、使用説明書にあるので、医師の指示に従い正確な投与を行いましょう。

 

※上記の他、ご不明な点などがございましたら下記よりお問い合わせください。