第9回「日本胎盤臨床研究会」大会開催 - 一般財団法人 日本プラセンタ医学会

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学術集会

第9回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師、医療・美容・健康産業関係者など150余名が参集

 一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第九回学術大会が、2011年6月12日(午前9時30分~午後5時45分)、東京ステーションカンファレンス サピアタワー6Fの会場に医師および医療・美容・健康産業関係者など150余名を集めて開催された。また、今大会では企業展示室の一角に本会場の映像と音声を流すライブ会場が設けられ、多くの参加者が利用した。

大会実行委員長は稗田圭一郎氏(鶴巻メンタルクリニック院長)、大会会頭は山田荘太郎氏(南砂町駅前クリニック院長)が務めた。開会の辞で山田会頭は、東日本大震災の被災者に見舞いを述べ、こうした困難な状況下にあればこそ緊張感をもって今大会に臨み、得られた知見を明日からの医療に役立てたいと述べた。

ここ数年、プラセンタ療法はさまざまな診療科で活用が進められてきているが、そうした状況を反映して今大会の講演内容も広範にわたり、招待講演と特別講演が各1題、研究発表は5題を数えた。研究発表では整形外科、精神科、ペインクリニックのほか、獣医科領域でのプラセンタの利用例が報告され、中にはカジノ収益金が健康増進事業の運営費に充てられているドイツなどに倣って、わが国もプラセンタ治療をリンクさせた健康・保養施設を具体化すべき時期に来ているのではないかと提案する研究発表もあった。

招待講演では、プラセンタ療法が女性の更年期障害に多用されることに関連して、中高年男性が訴える不定愁訴を「男性更年期障害」と捉え、それが男性の性腺機能の低下による「LOH症候群」だとする最近の医学知識並びに研究成果とその診断・治療、また国内でも関心度の高いEDの具体的対処法について、堀江重郎氏(帝京大学医学部泌尿器科主任教授)が多くの資料を提示しながら解説した。

特別講演では、吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)がプラセンタ療法の先駆者である稗田憲太郎博士の人柄を語り、稗田博士の業績と医学思想の今日的役割の重要性を述べた。そして近年得られた胎盤成分の作用機序に関する知見を紹介し、明らかにされつつある効果発現のメカニズムから考えられる「これからのプラセンタ療法」、またその際の使用法の注意点についても、症例を挙げながら具体的に言及した。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 テストステロンとLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)
帝京大学医学部泌尿器科 主任教授 堀江 重郎
〔教育講演〕 プラセンタ療法: 日本人が開発した「生体に備わるシステムを活用する治療法」  ――知らざるを否定せず、知らざるに学ぶ
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 獣医科領域におけるプラセンタ療法――肝疾患および創傷への応用
渡邊動物病院 院長 渡邊 正俊
〔研究発表2〕 プラセンタ療法――いくつかの新しい考えと試み
東京トータルライフクリニック 院長 馬渕 茂樹
〔研究発表3〕 精神科医から見たプラセンタ――胎盤力の応用について
クリニック釈羅 院長 中西 昭憲
〔研究発表4〕 脊柱管狭窄症(LSCS)に対する非観血的治療のスタンダード化を目指して
レリーブルクリニック 院長 山上 二郎
〔研究発表5〕 慢性病の多くは、プラセンタ欠乏症候群か?
――プラセンタが体を変える、支える!
――プラセンタのパワーを考える!

清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一