第4回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。
医師・医療関係者など150余名が参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第4回学術大会が、2008年10月26日(午前10時〜午後6時)、学士会館(東京・神田錦町)に医師・医療従事者・健康産業関係者など150名余を集めて開催された。講演は特別講演2題、教育講演1題、研究発表6題、視察報告1題を数え、それぞれ質疑応答も活発に行われた。
講演に先立ち吉田理事長(吉田クリニック院長)が開会挨拶に立ち、ここ数年来のプラセンタ(胎盤エキス)療法の普及には目覚ましいものがあるが、医療者がその正しい使用法を学び、あるいは治療成果を検証し合う場が乏しい現状を改善するために、当研究会が立ち上げられたことを説明した。また、プラセンタ療法が広範な疾病の治療のみならず健康の維持増進にも有効であることから、課題の多いわが国の医療に新たな役割を果たす可能性が一層高まりつつあるとの認識を示した。
引き続き講演に入ったが、今大会ではインターフェロンの発見者として世界的に著名な小島保彦Ph.D.による研究の背景と経緯、また、乳歯幹細胞を用いた再生医療研究の最前線にある上田実Ph.D.による先端的知見を解説する特別講演が組まれて、本研究会の理念が示されるとともに、各研究発表の医療分野もプラセンタ療法の多様性を反映して内科、眼科、心療内科、中医学、アンチエイジングなど多岐にわたり、示唆に富むものとなった。
〔講演の演題及び演者〕
〔研究発表1〕 | 胎盤機能から考えるプラセンタエキス機能 スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己 氏 |
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〔研究発表2〕 | 線維筋痛症に対するプラセンタ経穴治療の可能性 Reliable 自然医療クリニック院長 山上 二郎M.D. |
〔教育講演〕 | 入門講座/プラセンタ注射の適正な使い方 ~静脈注射・点滴注射の問題点と危険性について~ 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎M.D. |
〔研究発表3〕 | 特定生物由来製品メルスモンの安全性 メルスモン製薬株式会社 品質保証責任者 山口 由紀子氏 |
〔報告〕 | インドネシアのアンチエイジング学会の報告 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦M.D. |
〔特別講演1〕 | 線維筋痛症に対するプラセンタ経穴治療の可能性 Reliable 自然医療クリニック院長 山上 二郎M.D. |
〔研究発表4〕 | 眼科的主訴に対するプラセンタ療法 かごしま眼科 院長 鹿児島 武志M.D. |
〔研究発表5〕 | 治療抵抗性の慢性抑うつ状態に対する胎盤製剤投与の経験 ホロス松戸クリニック 院長 村上 信行M.D. |
〔研究発表6〕 | エレクトロポレエレクトロポレーション(電気穿孔)を用いたプラセンタ化粧品の抗加齢的評価の実証 同志社大学アンチエイジングリサーチセンター 日比野 佐和子M.D., Ph.D. |
〔特別講演2〕 | 再生医療とアンチエイジング 東京大学医科学研究所客員教授 名古屋大学大学院 医学研究教授 上田 実Ph.D. |